人間生きていれば必ず”ストレス”は感じるものです。当院でも、明らかにストレスが原因で起きている症状でいらっしゃる患者さんが増えています。

　そもそも”ストレス”って何でしょう？

　”ストレス”とは、外部から何かしらの刺激を受けた時に体内に起きる反応で、その原因となる刺激には、

　・天候や騒音などの環境的要因

　・病気や睡眠不足などの身体的要因

　・不安や悩みなどの心理的要因

　・人間関係や仕事の忙しさなどの社会的要因

など、日常生活で起きる様々な変化がストレスの原因になり得ます。

　では、ストレスが起きると体の中ではどんなことが起きているのでしょうか？

　①ストレスに晒される→　身体は一時的にダメージを受けて機能が落ちる（ショックを受けた状態）

　②身体は頑張ろうと色々な反応が起きてダメージを取り戻す。

　③ストレスの大きさや期間が長かったりすると身体は頑張れなくなり、様々な症状が出てくる。

　④最終的にはストレスに対して機能不全となる（いわゆる副腎疲労症候群）

　簡単に説明すると上記のような機序でストレスによる症状が現れてきます。

　そのストレスに対して身体で頑張っている場所が、”副腎”といわれるホルモンを出す臓器であり、自律神経と共同で、ストレスに対抗できるように働いています。

　ストレスそのものに対して治療はできませんが、ストレスに対しての感受性、”副腎”や自律神経などのストレスに対する機能に対しての治療は可能です。こじらせていればいるほど複雑にはなりますが、自分で行えることもありますので、次回はそのあたりに触れてみたいと思います。